診療案内

健康保険適用のCAD/CAMインレー

健康保険適応の小臼歯と大臼歯の白いつめ物
白いかぶせ物については診療案内にある健康保険適用のCAD/CAM冠のページをご覧ください。

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笑ったときにチラリと見える銀歯、気になっている方、多いのではないでしょうか?

今まで小臼歯(中央から数えて4番目、5番目の歯)、大臼歯(中央から数えて6番目、7番目、8番目)は保険適用では銀歯が一般的でした。保険適用の白い歯もあったのですが、材質がレジン(プラスチック)に限られていたため、非常に割れやすく、またすり減りやすいことから積極的には使われていませんでした。

しかし、2022年4月健康保険改正によりCAD/CAMインレー(ハイブリッドレジン)という白いつめ物が健康保険適用となりました。

ハイブリッドレジンとは、レジンにセラミックの粉末を混ぜ合わせることで、レジンの弱点である割れやすさを改善させた材料です。CAD/CAMインレーとは、歯の土台の形をコンピューターで読み込んで、コンピューター上で歯の形を設計して歯の素材のブロックをコンピューター制御の切削機械で削って歯(つめ物)を作るという方法です。保険適用外のオールセラミックのつめ物に比べれば強度と色調は劣りますが、比較的安価(費用は3割負担の場合、約5,000円です。このほかに初診料や再診料、検査料が加わります。)で白い歯にできることは大きな長所と言えるでしょう。金属を使わないため金属アレルギーの心配もないですし、以前のものに比べると耐久性にも優れた素材となっています。

 ただ、どこの歯科医院でもできるわけではなく、健康保険を適応するには厚生労働省が定める下記の基準を満たす必要があります。

厚生労働省が定める基準(一部抜粋、改変)

  • ・厚生労働省に施設基準の届け出をおこない、認可された歯科医院であること。
  • ・歯科補綴治療に関する専門の知識及び3年以上の経験を有する歯科医師が在籍していること。
  • ・厚生労働省の定める歯科用CAD/CAM装置、材料を使用して、製作すること。
  • ・作製する歯科技工所と連携が取れていること。


医大通り歯科医院ではこれらの基準を満たし、健康保険が適応となるCAD/CAMインレー(ハイブリッドレジン)を取り扱っております。お気軽にご来院、ご相談ください。
*お口の中の状態によってはハイブリッドレジンが適用できない場合もあります。ご了承ください。


健康保険適応のCAD/CAMインレー(ハイブリッドレジン)の条件

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(保険適用部位)

上下顎の小臼歯(中央から数えて4番目、5番目の歯)。

上下顎の6番目に対する場合は、上下顎両側の7番目が全て残存し、左右の咬合支持がある患者に対し、過度な咬合圧が加わらない場合等において可能。

上下顎の7番目、8番目に対する場合は、歯科用金属を原因とする金属アレルギーを有する患者において、医科の保険医療機関(ヒフ科等)の診断書または診断情報提供書を受けて、過度な咬合圧が加わらない場合等において可能。

 

(構造)

全てハイブリッドレジンでできたもので隣接歯との接触面を含む窩洞(複雑なもの)に限り、認められる。

 

(歯の色)

歯科技工士が手作業で作製するセラミックに比べると色の細かな調整ができないため、審美性は健康保険外のセラミックに比べると少し劣ります。

 

(費用)

歯の状態などにより前後しますが、3割負担の方で1本5,000円ほどです。健康保険外で作製するセラミックに比べると、費用は大幅に安くなります。

 

(作製方法)

健康保険が適応になるには、厚生労働省が定めた歯科用CAD/CAM装置を使用して作製することが必要となります。従来の歯科技工士が手作業で作製するものは、健康保険適応にはなりません。

 

CAD/CAMインレー(ハイブリッドレジン)の利点

  • 保険適応なので安価です。
  • 白い色をしていて、銀歯のかぶせ物より目立たないことです。
  • ◎天然の歯とかみ合わせても、天然の歯が削れにくいです。
  • ◎噛んだときのあごへの負担が少ないです。
  • ◎金属アレルギーを起こしません。

 

CAD/CAMインレー(ハイブリッドレジン)の欠点

  • 保険適応内だと、小臼歯(中央から数えて4番目、5番目の歯)。大臼歯は保険適応部位に説明している様に、上下顎の6番目に対する場合は、上下顎両側の7番目が全て残存し、左右の咬合支持がある患者に対し、過度な咬合圧が加わらない場合等において可能。
    上下顎の7番目、8番目に対する場合は、歯科用金属を原因とする金属アレルギーを有する患者において、医科の保険医療機関(ヒフ科等)の診断書または診断情報提供書を受けて、過度な咬合圧が加わらない場合等において可能。
  • ◎白いですが、色調が単色なので保険適応外のセラミック系と比べると審美性はあまり高くないことです。
  • ◎ハイブリッドレジンは、自費治療で使用するセラミックとは若干成分が違うため、経年的に若干の変色があります。
  • ◎咬む力が強い方、歯ぎしりやくいしばり、硬いものを好んで食べる方は割れることがあります。そのような場合は自費治療にはなりますが、丈夫なジルコニア・オールセラミックをおすすめします。
  • 取り扱っている歯科医院がまだ少なく、一部となっていることです。

 

小臼歯は大きく笑うと口角からチラリと見える歯です。銀歯が気になって人前で思い切り笑う事ができない、白い歯にしたいがなるべく費用をかけたくない、という方には従来白いインレー(保険適応外)は1本3万~6万したことを考えると約5,000円で白い歯のつめ物が装着できるのは大きな長所と言えます。

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治療でCAD/CAMインレーを利用するかどうかの判断に必要なのは、審美的なメリットだけではなく、強度と耐久性のバランスです。

CAD/CAMインレー(ハイブリッドレジン)は、審美性と耐久性のどちらも優れているセラミック系のかぶせ物と、耐久性の金属とのちょうど間に増えた選択肢の一つとして考えるとよいと思います。

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*お口の中の状態によってはCAD/CAMインレー(ハイブリッドレジン)が適用できない場合(過度な咬合圧が加わる場合や覆う面積が大きい場合等)もありますので、お気軽にご来院、ご相談ください。